【前回のお話はこちら】
⚫今後のアレルギーへの対処は?
前回の記事でお伝えしたように、様々な聞き取りが行われた初回の問診。
それらを聞き終え、アレルギー専門の先生から、こんな話が。
「血液検査の結果は、あくまで目安です。
血液検査で反応があっても症状が出ないこともあるし、症状が出ても血液検査では現れないこともあります。」
「そのうえでですが、お子さんの血液検査の結果を見ると、同じ程度のアレルギーを持つ子が症状が出なくなるのは、3歳になった時点で6割くらいです。」
…!
想像以上に、治る確率って低いのかもしれない…!
「なので、治療を進めていくことを視野に入れるべきかと思います。
食物アレルギーが出た場合、かつては原因の食べ物を除去する方針を指導していました。
しかし最近では、まったく食べないのではなく、少しずつ摂取して体に慣れさせていく方法のほうが、将来的にアレルギー症状を軽くする可能性が高いということがわかってきたんです。」
「そのため、お子さんの場合も、放置するのではなく、少量ずつ慣らしていく方針をとってはいかがかと思います。
その分、摂取を続けることが親御さんの負担にはなってしまうと思うのですが…。
どうされますか?」
そう問われ、私も夫も意見は同じでした。
「子どもが大きくなったときに治っている可能性が高いほうを選びたいです。
摂取をしていく方向でお願いします。」
「わかりました。では、食物経口負荷試験を今後進めていきましょう。
一緒に頑張っていきましょう。」
⚫あれ?食パンって乳成分入ってるんじゃ?
先生とのやり取りをしているうちに、ふと疑問が。
…この子、食パン食べていたよな。地元の小児科の先生はちょっとずつ食パンを食べる量を増やしていこうって言ってたけど、このことかな?
せっかくなので、目の前のアレルギー専門の先生に聞いてみることに。
「紹介状を書いてくださった先生が、食パンをどんどん食べさせてと言っていましたが、そのことですか?」
先生キョトン。
「何ですかそれ。食パンはもちろん、チーズやヨーグルトなど、乳成分の入っているものは要注意ですよ。
それらの食品に含まれている乳成分の量を牛乳で飲めるようになるまで、安易に食べさせないでくださいね。」
ええっ!
でもでも、小児科の先生が…。
わたわたする私の話を先生が何とか聞き取ってくださり、分かったことは。
「私が食べさせていた食パンが、たまたまパスコの超熟で運がよかった」
ということでした。
先生によると、食パンは種類によって乳成分の含まれている量が異なるとのこと。
具体的に名前を聞いた食パンはこちら。
(少ない)超熟<本仕込み<ダブルソフト(多い)
そして、超熟であれば食パン一枚あたりにつき0.1ml以下。
これは、経口負荷試験のスタート値である0.2mlより少ない。
つまり、乳アレルギーの子でも食べ過ぎなければ症状なく食べれる!!!
しかも超熟は、卵不使用だから卵アレルギーの子でも食べれる!!!
パスコさん、ありがとう!!!
これ、離乳食に直面するママさん全員に早く教えてあげてよ…!
このブログ見て知った方は、お節介ですが広めてあげてくださいほんとに。
先生、「念押ししますが、食べたことのない乳製品はまだあげないでくださいね!!」
はい。わかりました。
気を取り直して、何するのかまだよくわからんけども良い方向へ進むといいな!
そんな私たちを待っていたのは、思いもかけない大荷物。
つづく!
みなさんの育児が幸せなものでありますように。
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