【育児書を読んで思うこと】
私だったら「だめ!!!」と大声を上げて必死で包丁を取り上げてしまう。
それは子どもに怪我をしてほしくないから。「危ない」・「いけない」ということを教えたいから。
でも、2歳半くらいまでの子どもにとっては、危ないということがまだわからず、自分のほしいものを取られたと感じて泣きわめく。
その泣き声に大人が耐えかねて次第にイライラして、しまいには大声を出したり、手が出たり。
そうして、つい叱りすぎてしまったことが子どもに恐怖として残り、夜泣きをひどくする原因になることもある。
安易に想像できてしまって、ハッとした。
子どもを叱るときの自分の顔を想像したことなんて、なかった。
抱き上げるなどの動作のほんの数秒の時間があれば自分の気持ちを落ち着かせられる、注意するときは子どもに怖い顔を見せないようにする…なるほど。
子どもを相手に、忍耐と機転とを常に持つことは難しいとも感じるけれど、そうありたいとは思う。
内藤寿七郎さんの育児書にあった例え話を読んで、忘れないようにと書き留めました。
【こんな育児書がありますよ】
「子育てをするならこうするのが良い」という方法論ではなく、50年以上の小児科医としての経験から語られる、子どもの心や体を伸び伸びと育てるためのアドバイスが詰まっているように感じます。
時代の流行り廃りに左右されるものではない、人としての温かみを感じられる子育てのエッセンスを、やわらかい言葉遣いで、わかりやすい例を交えて紹介してくれます。
2歳の時期を重視している著者が語る『赤ちゃん編』・『幼児編』、機会があれば目を通してみてはいかがでしょうか。
みなさんの育児が幸せなものでありますように。